<2023.4.10 タイ食品医薬品局の注意呼びかけに弊社が入っていた件について>

 平素は弊社商品に格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度はお客様、お取引先様に多大なご心配とご迷惑をお掛け致しますことを心より深くお詫び申し上げます。

弊社の製品がタイ食品医薬品局(FDA)の分析の結果、カドミウムが検出された件につきましてご報告させていただきます。

当該製品は弊社が加工を請け負った受託品(相手企業から供給された原料を加工して包装したもの)であり、弊社が直接輸出した製品ではございません。お預かりした原料を弊社で加工し、国内に納品、加工賃を頂いております。
よって原料の所有権も弊社には御座いませんので、要請されていない検査を実施する事はございません。検査を依頼された際は費用を頂戴し検査企業へ依頼する形となります。
尚、相手企業に関しては守秘義務がございますので開示はご容赦下さい。

【弊社"徳三郎製品"に関して】
国産原料のみを厳正に管理、使用しており、タイで今回問題になっております原料は弊社の所有物ではないので別途厳正に枚数を取り扱っており、加工方法も異なる為ライン上で交わる事も御座いません。
弊社にて自社原料を使う製品に関しては、生菌数検査等、国内で指定されている基準値のあるものは弊社内の品質管理室にて検査を常時行っております。

ご心配をお掛けしたことを深くお詫びしつつ、続報が御座いましたらこの場で報告させて頂くことをお約束致します。今後も、安心安全を最大限に取り組ませて頂く所存ですので、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

~カドミウムに関する公的資料~
カドミウムが含まれる食品について厚生労働省医薬食品局食品安全部の資料を抜粋
精米 0.4mg/kg以下
小麦 0.2mg/kg
豆類、根菜、茎菜 0.1mg/kg
海産二枚貝 2.0mg/kg
イカ及びタコ 2.0mg/kg
食塩 0.5mg/kg
日本において、海藻類、海苔は規制対象にはなっておりません。

Q 国際基準が設定されている食品について、わが国でも同様に基準値を設定すべきではないですか?
A 食品中の汚染物質のリスク管理の方法としては、(1)農産物の生産段階での汚染低減対策、(2)食品の製造・加工段階での汚染低減対策、(3)基準値の設定があります。

今回、わが国における食品からのカドミウムの摂取状況及び国内食品中のカドミウムの含有実態を勘案した結果、一般的な日本人における食品からのカドミウム摂取が健康に悪影響を及ぼす可能性は低いと考えられます。

 Q食生活において、カドミウムの摂取を減らすために気をつけることはありますか?
A前述のとおり、食品安全委員会の食品健康影響評価によれば、一般的な日本人における食品からのカドミウム摂取が健康に悪影響を及ぼす可能性は低いと考えられます。

しかしながら、水産庁や厚生労働省の調査結果によると、軟体動物(貝類、たこ、いか)、甲殻類(かに、えび)の内臓にカドミウム濃度の高いものが認められており、これらを原料として用いた加工食品である塩辛類の一部にはカドミウム濃度の比較的高いものが認められています。

これらの食品は、我が国において古くから食されてきたものであり、通常の食生活において健康に悪影響を与える可能性は低いと考えます。食生活を通じて健康な毎日を過ごすためにも、同じ食品を毎日たくさん食べ続ける偏食などに注意し、バランスの良い食生活を心がけましょう。

 厚生労働省医薬食品局食品安全部「食品に含まれるカドミウム」に関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/12/h1209-1c.html

2023年4月10日
株式会社 山徳
代表取締役 汲田 博之