海苔と聞くと健康に良いと思い浮かべる人は多いと思います。
ではどんな作用や効能が期待できるのか、海苔と日々向き合う海苔屋としてその力をご紹介したいと思います。

ご飯と海苔

タンパク質

- Protein -

まずはじめにお伝えしたい栄養素はタンパク質です。
タンパク質が多く含まれる食品として多くの方がイメージされるのが、大豆やお肉類ではないでしょうか?
ですが、実は海苔の40%はタンパク質でできているのです!

タンパク質スコアは88で大豆より高いことに加え、海苔に含まれているたんぱく質は9つの必須アミノ酸がバランス良く含まれており、効率よく体に取り入れることができます。

巻き寿司

食物繊維

- Dietary fiber -

次に食物繊維です。
食物繊維は腸内環境を整え、通便を整えてくれる効果が期待できます!
焼海苔100g中に含まれる食物繊維は、なんと36g!重量の約1/3が食物繊維というおどろきの食材です!

1日の食事から摂る食物繊維の目標量は、18~64歳で1日当たり男性21g以上、女性18g以上となっています。
(※日本人の食事摂取基準2020年版 引用)

海苔を100gとる事はハードルが高く、海苔だけで1日の目標量に達するのは難しいですが、他の食材と合わせて気軽に食物繊維を取り入れる事ができます。

もみのりとイクラご飯

葉酸

- Folic acid -

そして特に注目していただきたいのが葉酸です。

葉酸は胎児や成長期の子供には特に必要とされ、妊娠前から十分に葉酸をとる事が推奨されています。

葉酸が多く含まれる食材に、ほうれん草(100gあたり210μg)や春菊(190μg)がありますが、海苔はその約10倍(100gあたり1900μg)の葉酸が含まれているのです。(日本食品標準成分表2015年度版(七訂)引用)

海苔と言えば葉酸と言われるほど大量に含有し、幼少期や妊婦さんには勿論のこと、認知症や脳卒中予防にまで効果的となっており、脳の老化防止が期待される栄養素です。

毎日の食卓にとりいれやすい



健康食品として

上記以外にもヨウ素、ビタミンAと、その前駆体βカロチン、ビタミンB1&B2、ビタミンC(海苔に含まれるのは熱に強いのが特徴)、EPA、などがあります。
これらの成分は、血管を広げ血圧を下げる効果や血流の増進を促し、冷え性の改善や、代謝の調整に効果が見込めます。

脂肪酸に関しては、実に半分がEPAとなっているのも特徴。最近では抗酸化作用に加え、抗炎症作用も認められました。

扱っている私達すら驚く驚異的食品なのですが、大量摂取には向かない食品であり『永遠の脇役』とも言われます。
栄養量は概ねどの食品も100gあたりの栄養を算定したものですので、1枚約3gの海苔を100g食べるには、なんと30枚以上もの量になります。よほどのことがない限り難しい枚数です。

それでも、健康食品として食生活を美味しく補えると考えれば是非とも取り入れたい食品です。
日本人の約9割の方がこの驚異的食品である海苔を分解する酵素遺伝子を有しており、その恩恵は計り知れません。

主役にはなれない海苔ですが『名脇役』として1日に2枚を目安に毎日の食卓にぜひ取り入れてみていただければ海苔屋としては嬉しい限りです!